■1200人の「人間の鎖」、大阪地裁を包囲

関西生コン弾圧糾弾4.7抗議行動!1200人の「人間の鎖」で大阪地裁を包囲!

 1月13日、連帯労組・関西生コン支部武建一委員長をはじめ執行委員4名が不当逮捕され、2月2日に「強要未遂及び威力業務妨害罪」で起訴された。4月7日、大阪地裁第1回公判闘争に、全国から1200名余の労働者・市民が結集して、地裁を包囲した。なお、武委員長らへの接見禁止・手紙や激励文などの差し入れ禁止・保釈拒絶と長期拘留などの継続は、あまりに酷い人権蹂躙です。引き続き、抗議と即時釈放の声と行動を拡げていこう! ――未来編集部

■4.7大行動にいたる道のり

「4・7第1回公判に合わせて地裁包囲の千人規模の大闘争を!」という、この野心的な企画は我々を奮い立たせるものだった。が、その実現の道のりは決して平坦ではなかった。まずもって3月9日の第2次弾圧があり、膨大な課題が役員に追加された。権力対策上、地裁包囲を公然とは宣伝せずに春闘最中の平日朝に大結集を準備する難しさもあった。武委員長の長期不在というかつて経験したことのない事態の中で全ての役員・事務員・組合員が苦悶苦闘し、多くの支援者の協力を得てもなお不十分さが絶えなかった。
 それでも役員は各方面にみっちりと足を運んで結集を訴えた。支援陣形は「緊急共同声明」賛同334個人・団体、「労組共同アピール」賛同32団体に示されるように拡大した。
 苦闘が実って800人の動員確定がなされた5日の実行委で、関生労働者を集中配置することから地裁と天満署の間の道路を「関生通り」「連帯通り」と命名した時に、参加者に不敵な自信の笑みがようやくこぼれたのだった。

 マスコミ工作面では、2日前に現職議員9名が記者会見を行なうとともに、前日夕方に議員名で各社に「明日朝、地裁に千人近くが集まる!」とFAXを発信して揺すぶった。

■1200人の大結集で大阪地裁を怒りの包囲!

 そして迎えた4月7日。東北や九州など遠方も含めて約1200人の大結集が実現し、大阪地裁を「人間の鎖」で囲んで何度も「ウェーブ」することができた。林立する旗と横断幕の数々! 巨大な地裁ビルに向かって「仲間を釈放しろ!」の叫びが地鳴りのように響く。まさに壮観! これほどの包囲行動はここ30年以上なかったはずだ。
 ちなみに大阪・神戸地区では、生コン5労組集団交渉で予想外に満足のいく回答が出されて「春闘一発回答勝利」が獲得されたため、関生はストではなく「職場放棄」で結集することになった。4・7実行委員会結集の関生・全港湾・生コン産労3労組の気迫がもたらした「嬉しい異変」だ。
 警察権力は圧倒的な結集とテレビカメラも集まる状況の中で全く手出しができず、マスコミは前日までの無関心状態とは打って変わって(産経とNHK以外の)各社が取材に来て民放4社がニュース放映し、朝日・日経が夕刊記事にした。

■検事を恐懼(きょうく)させた武委員長の大弁舌!

 満席の大法廷で10時から始まった公判では、起訴状朗読等のあと、武委員長が約30分間に渡って意見陳述に舌鋒を振るった。
 まず公訴「事実」については、大谷生コンは広域協組に加入すると誓約していたのだから、約束の実行を要請するのも産別労組が争議行為を行なうのも当然の権利だ。私達は無罪だ! と断言した。
 そして「法はいかなる人にも平等であるべきだ」と話を振って、「それならば堤義明はどうか? 彼は〈資本主義の根幹を揺るがす〉ほどの株式の虚偽等の犯罪をやっていたのに保釈されたではないか。我々4人が起こしたと言われている事件と較べてみよ!」と迫り、勾留延長を判断した裁判所の「法の下の不平等」さを指弾した。
 次に、検事調べの実態がわずか3回30分程度の世間話だけだったことを暴露して勾留の不当性を糾弾しつつ、三井検事告発を例に出して「現職の検事達が裏金作りで詐欺や公文書偽造をやっていることが暴露されたのに、検察は捜査や逮捕をしたのか?」と検察の「法の下の不平等」さを痛烈に批判した。
 さらに大阪府警留置場での同室者が取り調べで激しい暴行を受けて病院送りになったという衝撃的な暴露を行ない、その府警と本件「被害者」の大谷生コンが同じ体質である、と話を展開させた。
「大谷は、金儲けのためなら平気でウソをつきヤクザを雇う人間であり、過去に大谷が企業に送りつけた現役暴力団が企業から500万円を恐喝した事実があるだけでなく、03年にシャブコン(加水生コン)をやって関生支部が叩いた時には、山口組の現役のヤクザが電話してきたために、自分ですら身の危険を感じてガードマンをつけざるを得なくなった」と、これまた衝撃的な暴露を行なった。
 その上で「40年前は年間5800時間働かされて年収60万円、今では年間2000時間だけ働いて年収750万円超」、「権力弾圧をされて労使協調が厳しくなると倒産が増えた」、「我々の産業政策が前進したこの10年間は生コン専業で倒産する所はなくなった」、などと具体的事実を上げて運動の正当性・妥当性・必要性を論証したのは説得力抜群だった。
 さらに武委員長は「弱肉強食の延長に戦争がある!」と至言を述べつつ、関生労組がアメリカ基軸のグローバリズムやそれに追随する小泉政権と断固闘っている階級的労働運動であることを高らかに告げ、合わせて本件弾圧事件の階級的背景を明示したのである。
 まさにブルジョア裁判官も唸らざるを得ない名演説であった。このあまりに正鵠を射た批判に、検事は3度も「異議あり! 本件と関係ない!」と悲鳴を上げて弁論中止を策動したほどだった。
 続いた3役員も、「協組加入を誓約した大谷生コンにその実行を求めるのは〈義務無きことの強要〉ではない」等々、具体的かつ元気に無実を主張した。

■「検察官、見てきたようなウソを言い、悪徳企業を庇う」の図

 一方、検事の冒頭意見陳述では被告の描写は安物ドラマのそれであり、広域協組について「自由競争原理が働かず」とわざわざ解説し、関生運動を「武委員長が利益をむさぼる」ためのものと決め付ける一方で、大谷生コンの違法行為は「関生労組が流したデマ」だとまで断言して庇うという、階級的敵意が露骨なものだった。
 その後法廷では、検察「証拠」として上映された実況ビデオの中で「17秒間の消失」があることを弁護士が鋭く指摘する一方、検事は検事側
証人に6時間の主尋問を求め、武委員長への誹謗中傷を法廷でまことしやかに展開する作戦を感じさせる中で、次回が5月16日803号法廷で午後1時半から5時までの検事側証人の第1回主尋問と決まって、正午に幕が閉じられた。
 その後、傍聴者と地裁近くの公園で抗議集会をやっていた部隊が合流して公判の内容報告を受け、決意も新たにデモに出発。やがて見えてきた巨大豪華な検察ビル。仲間よあれが悪の巣だ! 1200の拳が階級的怒りをもって突き出される。

■嵐は若木を鍛える。そしてこれから

 総じてこの大行動は我々に勝利感をもたらし、我々の結束と行動力・判断力を高めることができた。が、かけがえのない指導者と仲間が監禁されたまま裁判を抱え、さらなる逮捕攻撃が予測される状況は変わっていない。世間の理解も国会議員的取り組みも入り口段階であり、「市民派・反戦平和派」においてすら理解と共鳴はまだ不十分である。これを打破するには我が組織と共闘陣形のさらなる高度化と拡大が進められなければならない。
 この大弾圧によって「関生」「産業政策」等が全国に広く知られるようになった。まさに武委員長が常に言う「ピンチの時こそチャンスあり」そのものである。
 全国のみなさん、ひとかたならぬ御支援ありがとう。今後もよろしく!

連帯ユニオン近畿地本委員長 門真市議会議員 戸田ひさよし

連帯HPの特集:http://www.it-tries.net/news/4_7houkoku.htm
Wattan.の秘境探訪問:
http://www5f.biglobe.ne.jp/~wattan428/page034.html


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