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2004/4/21

 

 米英占領軍はファルージャの包囲をとき、女性・老人・子供を含む民衆の殺戮をやめろ!

五人解放!イラク民衆の友情に連帯の行動を!

 小泉政府は占領軍への加担・共謀をやめ、イラクから自衛隊を即時撤退しろ!


 4月20日朝、安田純平さん、渡辺修孝さんのお二人が、無事に帰国しました。なお成田空港で、混乱があった場面、渡辺さんの親子のやり取りが一部で放映されています。本当のところは、当日の朝、足利から成田に到着した渡辺さんのご両親を、外務省が空港特別室に連れて行き、息子らが「謝罪と事情聴取」に応じるように説得し、空港で親に渡辺さんを説得させようと、「人権ホットライン」などと接触させないで、外務省の用意したルートで連れて行こうとしたのです。この外務省の段取りを「事情聴取拒否」とともに、渡辺さんが拒否し、逆に外務省に説得された親を説得した場面なのです。
 その後、親を説得して親を先に家に帰した渡辺さんは、彼をイラクへ派遣した「米兵・自衛隊人権ホットライン」の単独記者会見に臨み、丁寧にこの間の経過を報告しました。

(左 渡辺修孝さん  右 小西誠事務局長)

緊 急 声 明

(一)
イラク反戦・平和のため行動してきた日本の五名の仲間が、つぎつぎと解放されました。ご家族の安堵とお喜びいかばりかとおもいます。後から解放された二人のうち、渡辺修孝さんは、わたしたちも参加している「米兵・自衛官人権ホットライン」の仲間です。この間「人権ホットライン」の仲間の不眠不休の救出活動をともにしてきただけに、わたしたちは心から喜んでいます。5人の解放は、日本、イラク、世界の反戦・反占領・平和を願う民衆の運動の力、世界社会フォーラムをはじめ世界の民のネットワークの力、それらを結んだ熱い思い、友情と連帯のたまものです。
 わたしたちは、米占領軍のファルージャ大虐殺のなかで妻子、親、兄弟、を殺され、悲しみのなかに反占領の民衆蜂起に立ち上がったイラク民衆が、「人質をとることの誤り」をさとすイラクの聖職者協会の呼びかけに応え、五人を解放して日本民衆にしめした友情に感謝を、また解放のための労をとっていただいたイラクの友人、聖職者協会をはじめ尽力されたすべての方に心からの敬意を表したいとおもいます。
(二)
 五名のイラクでの拘束の背後・根本には、米占領軍の残虐なファルージャでの民衆への無差別・大量殺戮に象徴されるブッシュ米政権の無法・非道・破壊的なイラク侵略・占領があります。同時にこれを支持・共謀し、戦場であるイラクに憲法を踏みにじって占領軍の一翼として自衛隊を送り出した小泉政府の 誤った政策・方針があることはいうまでもありません。
 聖職者協会のクバイシ師が「日本政府から何の連絡も無かった。解放をよろこんでいないようだ。」とはっきりとのべているように、最初から小泉政府は「自衛隊は撤退しない」と公言して見殺しを決め込み、何もしなかったのです。国益を優先し、生命を一顧だにしない政府がなぜ人道支援ができるので しょうか。人道とはまず何よりも生命を尊ぶことではないでしょうか。現在のイラクで人道支援の最大の障害は、全占領軍の存在なのです。この根本問題を解決しない限り、こうした事件は、必ず起きるのです。
 政府が主張する「自己責任論」は、誤った政策・方針の根本問題とその政府責任を五人やその家族の自己責任にすりかえ転嫁し、あろうことか彼らと家族への誹謗・中傷と批判を煽り、今後のNGOや個人の反戦・平和の運動や自由な活動の封じ込めをはかるものです。
 わたしたちは、大きな憤りをもって、「小泉政府よ、恥を知れ!」と断罪する。
(三)
 六月末のイラクへの主権移譲の期限を前に、米軍を中心とする全占領軍と全土で反米・反占領・イラク解放の民衆蜂起に決起した民衆との内戦状態にあるイラク現地。ブッシュのイラク「戦後占領・民主化・復興」なる帝国的構想はすでに破綻し、スペイン新政権のイラクからの撤兵決定を皮切りに、ポーランド、ニュージーランド、タイへと撤兵の動きが続き、米占領軍のモスク爆撃によってシーア派ならびにスンニ派を問わず全住民の怒りをかい、いまやイラク民衆の反米蜂起の前に断末魔の様相を呈しています。ブッシュの国連中心のイラク復興への路線転換は、苦し紛れの逃げ道の模索以外の何ものでもありません。しかしブッシュ政権には、米占領軍のイラクからの撤退とイラクをイラク人の手に返さない限り、もはやどのような延命策も残されてはいないのです。
 こうした戦争状態のなかで、サマワに送られた自衛隊はイラクの人々から砲撃され、投石されています。サマワ市民 のデモ隊は「オランダ軍と自衛隊に告ぐ。占領軍の犯罪行為は市民への敵対行為」であり「イラク市民に対するテロリスト」だと指弾しています。つまり、小泉政府の自衛隊派兵の根拠がすでに破綻しているのです。自衛隊がイラク民衆にその銃の引き金を引き、殺し殺される前に、勇断をもって即時撤退するときです。
 わたしたちは、五人の解放に示されたイラク民衆の友情に応え、その民衆蜂起に連帯し、米英占領軍のファルージャ包囲と住民虐殺の即時中止、全占領軍と自衛隊 のイラクからの撤退をもとめて、全力を挙げます。       

二〇〇四年四月十七日   協同・未来 事務局 (生田あい)